子授け祈願 香園寺（愛媛県西条市）

結婚して一年すぎたのに、まだ妊娠しなくて焦り始める。
そんな折、「子授けの祈祷を受けたらすぐにできたよ」という話を聞き、愛媛の香園寺というお寺に行ってきた。

香園寺は四国第六十一番霊場。
昔、この寺の門前で身重の女性が苦しんでいたところ、空海さんが加持祈祷を行い、無事出産できたことから、安産、子育ての信仰の寺となったそう。
八十八箇所のお寺には、お大師様像があるけど、ここのは、子供を抱いている、子安大師像になっていて、ここにしかないとか。

高速道路を使って、いよ小松という、見知らぬICで降りた。
産直市場の看板。ぼろぼろに朽ちた古い家屋。
まずはお昼ご飯ということで、ネットで調べた、マルブンというお店へ。

店は伊予小松の駅のすぐそばにあり、駐車場はいっぱいで、店内もとても賑わっていた。
二人がけの席がちょうど空いていて、すぐにパスタとサラダのランチを頼んだ。20分くらいかかりますと言われたが、途中にサラダが来つつ、実際45分くらい待った。
でも運ばれたパスタは美味しかった。独特の風味はローズマリーで、ほうれん草とサトイモとソーセージのトマトパスタ。サトイモが、フワッと芋の香りが広がり、ほくほくの美味しさ。濃い味の染みたウインナーと、弾力のあるパスタ。
今日は食欲がないなぁと思っていたのに、一気に食べてしまった。また来たい。
帰りに、店の外で女子学生がソフトクリームを食べていて、旦那が「アイス食べよう！」というので、小窓から店員さんを呼んだ。150円で、たっぷり入って美味しかったけど、ちょっと身体が冷えた。
暑いくらいの日だと思ってたけど、やっぱり11月なんだなぁ。
そうこうしているうちに、お寺の祈祷時間が迫ってきたので、慌ててお寺に移動した。

香園寺の境内は、根元から幹が幾重にも分かれた古い木があり、歴史を感じさせた。
本堂は、どデカい体育館のような堅牢な建物に包まれていた。
ネットの一部のレビューでみたような、異様さや悪趣味な感じは受けず、なんだかひっそりと静かな雰囲気だった。
受付の人に伝えると、次からは予約をおすすめしますと言われた。
ほかにも予約している人がおり、一緒に祈祷してくれるらしい。
中には、子供連れのお礼参りの夫婦が2組いて、部屋の壁にたくさんの子供の写真が貼ってあった。「結果」が出ているというのが頼もしい。

子供を抱いた子安大師様の像がある部屋で、祈祷が始まった。
怖い感じだったらどうしようと思っていたが、対応して下さったお坊さんは、とても良い声の、優しく頼もしい感じのお坊さんで、その道のプロという感じがした。
こんな人に、付きっきりで一時間くらい（？）祈祷してもらって、ご加護とお守りを頂けるんだったら、祈祷料も納得かなぁ。
※祈祷料は一万円。

祈祷の最中、お礼参りにきた赤ちゃんが、ずっと泣いていたけれど、お坊さんも「赤ちゃんに黙れと言うわけにはいかないですからね」と温かく見守ってくれていた。
その方も、かつて子授け祈願をしたそうで。自分も、いつか赤ちゃんを連れてお礼参りに来たいなぁ。

祈祷後に、お守りを授かった。
天井に貼るお札と、夫婦各自が持つおみくじサイズのお守りに、一週間に一度飲む、ごふうというお守り。
飲むお守りは、事前にネットで知ってびっくりしたけど、産む系のお守りとしてはいくつかあるらしい。お産の時にお札を飲むとか…?
帰ってからさっそくお札を天井に貼った。
なんか、宗教感あるかなと心配していたけど、祈祷もお守りも頼もしく、自分たちを応援してくれるもののように感じたので良かった。
元気な子を授かれますように。